情緒が乱れたので毎日一本映画を見た(2020/5)
自粛期間のせいか情緒がだんだんと低迷しだしたので、毎日映画を見ることにしました。
ほぼアマゾンプライムビデオ、稀に金ローそのほかで見ました。
アマゾンプライムビデオにあるくらいなんだから有名な映画だろうし、あらすじは簡素なものにするし、感想も書きたいように書きます。読むところは太字だけでだいたい大丈夫。
毎日一本とか書いてるけど、5月18日?19日?とかに始めた試みなのでまだ10本くらいしか見てないです。6月以降は20本以上見れたらいいな
あと、もし今後この映画をリビングで見る人が家族と気まずくならないよう、性描写の有無と程度についてもメモしておきます。もしこれを見ている人がいて、今後下記目次記載の映画を家族や友人と見ることがあるなら、参考になれば幸いです。
性描写判定 A:隠語 B:濃厚なキスシーン C:登場人物の裸体 D:ゆるい性描写(朝チュンとか) E:ガッツリ性描写
以下は備忘録
- 一本目 アイ・フィール・プリティ
- 二本目 マスカレードホテル
- 三本目 ヘルタースケルター
- 四本目 ステキな金縛り
- 五本目 ヘアスプレー
- 六本目 名探偵ピカチュウ
- 七本目 ペンギン・ハイウェイ
- 八本目 スマホを落としただけなのに
- 九本目 エイプリルフールズ
- 十本目 英国王のスピーチ
- 十一本目 帰ってきたヒトラー
- 十二本目 容疑者Xの献身
- 十三本目 超高速!参勤交代
一本目 アイ・フィール・プリティ
理由:Twitterでバズってたから。
涙腺:二回泣いた。
性描写:ABE ギャグ扱いだけど割とガッツリ
あらすじ:自分に自信がなくて卑屈な主人公が頭を打った衝撃で自分のことを美女だと思い込む話。
好きなシーン:ビキニコンテストのところと最後のプレゼン
感想:主人公が超強くて良かった。主人公が最強でした。
アイ・フィール・プリティ、主人公 強〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!以外の感情が消える
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月18日
主人公が超最強なのでこっちの情緒が揺れる。
感受性がぶっ壊れてるからコメディ映画で爆泣きしている
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月18日
あとさらっと至言を残してて面白かった。
「夜道でパンクした時、一緒にいたいのはどっちだ?」これ史上の言葉だな 間違いない
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月18日
総括:面白くて楽しい女はサイコー
二本目 マスカレードホテル
理由:絶対面白いだろうから
涙腺:一度も泣かなかった
性描写:なし 家族で見れる。
あらすじ:高級ホテルで連続殺人事件が起きるかもしれないからキムタクが潜入捜査するぞ!
好きなシーン:最後、キムタクが制服を返す時にバッチの角度を直すシーン
感想:安定して面白かった~安心して人に勧められる
ホテルの仕事って本当に大変だな~と思いました。お客様全員お局に見えるもんな
就活生の時、説明会に行ったホテル会社の人捕まえて一緒に飲みに行ったんだけど、「ぶっちゃけ10年続いた人が1人でもいたら他に99人辞めててもタフな世代だな〜って言われるよ!」って聞いてヒエ〜!なったの思い出した
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月19日
今まで全然映画見てなかったんだけど、それでも見たことある映画は、こういうサスペンス系ばかりだったから、安心して楽しめた。どうだった?って聞かれたら面白かったよ~^^って言うと思う。
あとBGMが良かった~おしゃれ。特にメインタイトルのアコーディオン(かな?わからん)が本当にかっこいい。サントラ買おうかな
総括:厄介客にキレそうになるキムタク、見てて楽しい
三本目 ヘルタースケルター
選考理由:いつか見たいと思ってたから
涙腺:一度も泣かなかった
性描写:ABCE これを人と見れる人はすごい
あらすじ:全身整形超人気モデルりりこは自分も周りも環境もめちゃくちゃでヤバイ
好きなシーン:りりこが大雨の中号泣するところ
感想:かなり昔に原作を読んだことある(昔なので正直覚えてない)んだけど、原作とはちょっと印象違った。原作のりりこはもっと傲慢で野蛮で物騒で、救いようのないセレブって感じだけど、映画だと可哀想に…って感情が湧く瞬間がある。沢尻エリカの顔面が恐怖に震えたり絶望して泣いたりするからですかね。心身共にボロボロだしね。
検事さんが出てくるんだけど、セリフがクサくてすごかった。「(コーヒーを見て)漆黒の夜が溶け込んでいるようだ…」とか「タイガーリリィ、君の冒険は続く」とか言う。やかまし~んじゃいと正直思った。こんなだったっけ…?芝居がかったセリフしか基本言ってなくて、登場するたびにお~っと!と思ってた。
検事さんよりも、メイクさんのセリフの方が数段粋だった。生計の後遺症で全身にあざがあるりりこが「ごめんね、あたしなんかほとんど特殊メイクの世界だよね」と自虐したとき、「だったらわたし、マイケル・ジャクソンの専属メイクになれたわね」と言うんですよ。粋だな~
画面がどこで止めても美しかった。監督の名前みて納得しました。
画面の美しさが凄いな どのシーンで一時停止してもサムネに出来そう
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月21日
沢尻エリカの美しさとコロコロ変わる服やメイクや髪形は見てて楽しかった。どのシーンもPVみたいで。
あと映画内のギャルがちょっと古いなと思って公開年調べたら2012年公開でウケました。そんな前だったのかよ
総括:画面の美しさ、ガチ
四本目 ステキな金縛り
理由:マシュマロでおすすめしてもらったから
!のお姉さんこんにちは!!!おすすめ映画嬉しいんだけどプロローグとepがラップバトルで爆笑した
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2018年7月22日
日が落ちきった夏の匂い 静まり返った街がエモい
ビール乾杯はマジでパない 俺も開けるぜこのワイン🍷#マシュマロを投げ合おうhttps://t.co/N8yAakRsyL pic.twitter.com/NAkiW891cT
これ二年前のマシュマロなんですよ。この後に「ステキな金縛りみたいと思ってたんですよ~!見るね!」とかツイートしたんですけど、結局忙殺されてて見ていなかったという…ごめんねびっくりマークのマシュマロの人…見たよ!
涙腺:四回泣いたせいで頭痛になった
性描写:なし 親と見れる
あらすじ:へっぽこ弁護士の主人公が落ち武者の霊とタッグを組む。この裁判絶対に勝つぞ!
好きなシーン:阿部寛の裁判中唐突タップダンス
感想:め~~~~~ちゃくちゃよかった…最高だった。私はこういうテンションの映画が好きだと分かった。
めちゃくちゃ…………………………良かった………………笑いすぎて親が3回見に来たし頭痛くなるくらい泣いた………………教えてくれて本当にありがとうマシュマロの人…………………………もっと早く見ときゃ良かった(本当だよ)
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月21日
爆笑と爆泣きを繰り返してたら二時間経ってた。
特にメインの裁判シーンが神がかって面白かった。阿部寛に唐突にタップダンスさせるとかいう悪魔的発想なに?面白いに決まってんだろ…10回巻き戻したわ。
阿部寛の突然のニコニコタップダンス面白すぎるんだがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwノータイムの「異議あり」もやばい なんの意義だよ
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月21日
面白さはもちろんの事、満足感もすごく高かった。
とにかく無駄なシーンがないんですよね。二時間の間にあれだけの問題と問題解決を詰め込んで、そのところどころにラストシーンへの伏線を張っていくの、並の仕事じゃないでしょ…どんな脳構造ならこういうストーリーの組み立てができるんだろう?
特に、幽霊が見える条件三つの中に「最近ツイてない」が入ってるのが素晴らしかったと思う。「死を身近に感じた」と「最近ツイてない」は共に語られてもおかしくないだろうに、それを分けることでラストにね…効いてくるんだよね…私この伏線回収というか、設定の散りばめ方とその結論に一番鳥肌立った。ラスト…よかったですね…本当に…
マジでめちゃくちゃ良かったですステキな金縛り……笑って泣けてちょっと切なさを残す文句なしハッピーエンドでサイコーでした めちゃくちゃ良かった……エンドロールも面白くて……今歯を磨くことすらおいやるほど脱力している………
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月21日
総括:私はこういう話が好きみたいです。
五本目 ヘアスプレー
理由:マシュマロで教えてもらったから(二本目)
涙腺:泣かなかった
性描写:一応B 普通にキスシーンだから大丈夫
あらすじ:ダンスが大好きなトレーシーは母親の反対も押し切ってテレビ番組のオーディションに参加するがトレーシーの活躍はそれだけに収まらないぞ
好きなシーン:舞台装置に乗って登場するトレーシーのシーン、あとテレビの前でペニーが「私の彼氏は黒人よ!」と言って彼氏にキスするシーンとそれを見てひっくり返るペニーのママ
感想:爽快感がすごい ミュージカル映画を見たのはほぼ初めてと言ってもいい経験値なんだけど、ミュージカル映画ってこんなに面白いんだ…となりました。
良かった点はたくさんあるんだけど、とにかくすべてにおいてテンションがいい。全体的にポップだしキュート、ハイテンションで落ち込む暇がない。胸糞展開の気配に敏感で苦しみがちなんだけど、そういう心配がほぼなくて安心した。
主人公のトレーシーが本当にイイ。
ヘアスプレー見てるんだけど主人公サイコーだな 友達になりたい女だよ
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月22日
ストーリー自体は、黒人差別や美醜の価値観に虐げられる人々、自尊心の低さに苦しむ半引きこもりの母…みたいに、いくらでも暗い雰囲気の作品に出来る要素が詰まっているんだけど、マジでトレーシーがひたすら強いし圧倒的光なので基本的に大丈夫だし勧善懲悪。
ミュージカル映画だからみんな流れるように歌うし踊る。なんなら私も突然踊りだしたいもんな。
「踊らないと一生後悔するぞ!」いい台詞だな 私もこのメンタルで生きていきたい
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月22日
「今踊らなきゃ一生後悔する!」という場面になっても完璧なダンスができるようになにダンスの練習をしなければならないまである。
総括:ボリュームを上げて踊りながら見る映画
六本目 名探偵ピカチュウ
理由:その日の金ローでやってた
涙腺:危なかったけど泣かなかった
性描写:なし 親と見れる
あらすじ:ポケモンマスターになれなかった少年としわしわのピカチュウ
好きなシーン:ピカチュウが「僕かわいいのに~!」と言うところとフシギダネの大群
感想:もはや感想いる?これ…最高でしたよ。
覚悟はしていたけどまずピカチュウのかわいさがすごいしポケモンのディティールもすごい。リザードンのうろこ、英断すぎる。
たとえドダイトスの崖から落ちてもフシギダネに運ばれてオボンのみ食って回復したいでしょ
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月22日
「10万歩目指してんだ(台詞うろ覚え)」とかところどころのBGMとか、これポケモン(ゲーム)で履修した~!みたいなのが出てくるたびに楽しくなる。この時のTL、同窓会だった。
名探偵ピカチュウ、フォロワーと見ながらここのBGMこれだよね〜!とか10万歩ってマンポケネタじゃ〜ん!とか話してえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んだよ!!!!!!!!!!!!
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月22日
世界観が完全に出来上がっているので、放送終了後もパートナーポケモンの話が出てたり「この世界はこうだろう」見たいなツイートが多くて楽しかった。
名探偵ピカチュウの世界では、カモネギはアジアにしか生息しないポケモンなので、Twitterには「kamodrill」というカモネギがネギを振り回して回転させる様子を撮った写真や動画のみをツイートするアカウントがあり、アジア圏以外の人はそれをシェアしてカモネギを見てるんだろうな…
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月22日
もちろん私もツイートした。
総括:しわしわぺかちう、かわい~んだ
七本目 ペンギン・ハイウェイ
理由:テレビつけたらやってたから。
涙腺:一回泣きかけた
性描写:A 子どもたちがおっぱいおっぱい言ってる。下記参照
あらすじ:研究家気質のアオヤマ君(小4)は仲良しのお姉さんが缶をペンギンに変身させるところに遭遇したので、お姉さんの研究をすることにした。
好きなシーン:お姉さんとペンギンたちと「海」へ向かうシーン
感想:SF(すこしふしぎ)全開でよかった。登場人物みんな可愛いです。
アオヤマ君がめちゃくちゃ強かった。クラスメイトの女の子(ハマモトさん)に「アオヤマ君はおっぱいが好きだからお姉さんが好きなんでしょ!」みたいなことを言われたときに、
「確かに僕はおっぱいが好きだけど、そのこととお姉さんは関係ない!」って言うんですよ。うろ覚えだけど確かそんな感じ。小4でそんなこと言える?強すぎ。将来有望。
アオヤマ君のラストのモノローグが本当に良かった。
「僕はこれからどんどん偉くなる。だから結婚したいって言う女の人もたくさんいるだろうけど、僕はもう相手を決めてしまったので、結婚してあげるわけにはいかないのだ。」みたいな内容なんですが、この言葉にアオヤマ君の魅力が詰まってますよね。アオヤマ君は小4の時点で研究熱心だし、自己研鑽を積むことに抵抗がないし、避難命令が出ている街へ飛び出す勇気も、多感な時期でありながらも同級生に「僕はおっぱいが好き」と言ってしまえるある種の強さも持っているし、間違いなく偉くなると思うんだけど、
小4にして「結婚相手はこの人だ」と思うほど心を奪われたお姉さんをきっとずっと忘れられないんだろうなと思うと愛しいし切ない。結婚、してしまってもいいんやで…
正直、お姉さんに過去の記憶があるのはなぜ?とか、ペンギン以外も出せるのになんでペンギンなの?とか、蝙蝠とペンギンという選択はなぜ?曇りの日は何が出る?発動条件は光の有無だけ?いつからお姉さんは存在していたの?とか、そういった疑問点は出そうと思えばいくらでも出てくるので、スッキリしないと言えばスッキリしない部分もあるっちゃあるんだけど、
小学生の夏休みに少し不思議なことが起こるというコンセプトなら、謎は残ってるくらいでちょうどいいと思いました。
総括:この映画を好きな人とはたぶん友達になれる
八本目 スマホを落としただけなのに
理由:次の映画では殺人鬼が出るらしいと聞いて、「スマホ落としただけでそんなことある?」となったから
涙腺:乾いている
性描写:BD 事前と朝チュンの描写あり
あらすじ:麻美(主人公)の彼氏が落としたスマホがヤバイやつに拾われてしまった
好きなシーン:直前まで超有能だったのに唐突に見知らぬ女に甘え出す新人刑事
感想:スマホ落としたの主人公じゃねーのかよ!
スマホは主人公じゃなくて主人公の彼氏が落としてました。巻き込み事故にもほどがあるな…
「スマホを落としただけなのに」を見ました
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月23日
私はてっきり主人公(北川景子)がスマホ落とすんやろなあ、落とすなよなあそんな大事なもの…と思って視聴開始したんですが、スマホを落としたのは北川景子ではなく北川景子の彼氏でした
巻き込み事故やないかい
一言で言えば性癖の拗れまくったネットストーカー(殺人鬼)に追われるっていう内容なんですけど、タイトルって大事だな~っていうか、タイトルの力ってすごいな~と思いました。このタイトルだと興味出るもんね。
ヒルに怯えまくる顔の良い新人刑事が出てくるんだけどこの人が超有能で、刑事なのに元SEということでスマホの音声解析に一役買うわシステム把握してるわネットワーク網羅して犯人追跡するわでなろう転生か?って感じでした。飛び道具かよ。
かと思えば急に黙り込んで耳たぶいじるという天才系悪役ムーヴかましたり、意味ありげな回想が入ったり、初対面の女に急に甘え出したりする。どうした?
「あんたなんか産まなきゃよかった」というセリフで犯人とつながっているようだったので、次回作にも彼は出てくるんだろうなと思います。
こんなこと言っていいのかわかんないんですけど、ラスト30分で判明するアレ…いるの?…いるのか?いるか!ハイ。
総括:本名でSNSはしてはいけないし、passは誕生日にしてはいけないし、siriとは仲良くしておくべき
九本目 エイプリルフールズ
理由:目に入ったので
涙腺:嗚咽上げて泣いた
性描写:BD 最初の方に事前描写(ギャグ)と中盤に事前、事後あり。キスシーン自体は清らか。友達となら見れる
あらすじ:エイプリルフールだからありとあらゆる人間が嘘を吐きまくるぞ!
好きなシーン:アメージンググレイスと窪田正孝の事後
感想:窪田正孝のシーン…すごくないですか?正直萌えた……………
オムニバス形式?っていうのかな?様々な人々の様々な行動が最終的に集合して結論に至ってた。
区分で言えば、レストラン・老夫婦・大学生・虚言誘拐・自称宇宙人・占い師になると思うんですけど、そのどれもがちゃんと絡んでいるのがすごかった。特に占い師-レストラン-自称宇宙人からの刑事ラインね。占い師と自称宇宙人は完全に話として独立していたのに、最後の最後にこんな意味を持たせることある?一日呼び続けてた甲斐があったな…君を迎えに来たわけじゃないけど。
正直、窪田正孝演じる大学生ふたりのシーンはストーリー上必要なかっただろ、誰とも関わってないだろとは思うんだけど、窪田正孝の…例のシーンで…大喜びしてしまいました…本当にごめん…ベッドシーン(布団)のスピード感なに?手叩いて笑っちゃたわよ。必要ないシーンではあると思うけど、私はある方が断然好きです。
俺…実はお前のこと好きだったんだ…(嘘)からの俺もお前の事が好きだったんだよ!!!!!(超速度ハグ)(超速度押し倒し)(超速度脱衣)(超速度キス)ヤバイ 緩急よ 押し切るな
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月23日
幸せになれよな…
老夫婦と虚言誘拐ターンのクオリティがすさまじかった。とくに老夫婦の船上での会話は嗚咽上げて泣いてしまった。みんな懸命に生きてるんだよなあ…人生の終わりがけに、何十年連れ添った相手にあんな風に感謝を述べることができるってどんな気持ちなんだろう?あのおばあさんは結局普通のパートのおばちゃんだったわけだけど、あんな上品だったらそりゃえらいさまの奥様に見えるよな。
ほのぼのデートおじいちゃんおばあちゃんカワイ〜〜〜ゲーセン楽しいね…ラーメンも食べようね…
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月23日
途中までは「人間、嘘なんて吐くな…」という気持ちで見ていたんだけど、私は「嘘や勘違いが交差してなぜか上手くいく話」が大好きなので、本当に面白かった。嘘を吐いて、そうはならんやろ!!!みたいな現象が起きて、最終的になぜかうまくいくみたいなね…今回で言うと窪田正孝がそれです。
人類愛が湧いた。すごくよかった…
総括:窪田正孝、すごい
十本目 英国王のスピーチ
理由:目に入ったので
涙腺:泣かなかった
性描写:なし 学校の先生とも見れる
あらすじ:国王を父に持つ吃音症のヨーク公(後のジョージ六世)は、内気な性格でありながらその身分のためにあらゆる場面でスピーチを強いられる。ナチスドイツとの開戦に不安がる国民との絆を守るため、ジョージ六世は治療士・ライオネルと共に約9分間の超尺スピーチに挑むことになるが…(真面目に書きました)
好きなシーン:最後のスピーチ前の練習シーン
感想:これは名探偵ピカチュウとかもそうだったんですが、この映画をより綿密に楽しむには知識がいると思った。
1925年当時のイギリスでオーストラリアってどれほどの立ち位置だったんだろう?「豪州野郎」みたいな言葉がおそらく蔑称として登場してくるから贔屓目に見ても決して良くなかったと思うんだけど、そんなオーストラリアの医者(研究者)に王族が頼るってすごいのかもしれん なりふり構っていない
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月27日
当時の価値観や差別的思考回路を持ち合わせていないから、このことがどれだけすごい事だったのかとか、ジョージ6世のなりふり構ってられなさとかの半分も私は咀嚼できていないのだろうと思うと悔しいよな
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月27日
「100万歩歩かなきゃ」というピカチュウの台詞で笑うには、マンポケをやってないとピンとこないと思うんだけど、それと同じ。私はこの頃のイギリスどころかそもそも歴史にも詳しくないので、もったいないことしたな…と思いながら見てた。もちろん知識がなくても察せられる作りにはなってるんだけど、それでも同じ時間使って見るならより深く味わいたい気持ちがある。勉強ってしておくものだな…
「生まれつき左利き?」「右利きに強制した」「吃音症の人に多い症状だ」でへえ〜となった 確かに私の友達(吃音症らしい)も左利きだ
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月27日
右脳がなんとかして左脳がかんとかするとかあるのかな
ここ、一番へえ~となりました。王族付きの医者が吃音に対し「ビー玉をたくさん口に含んで喋る」とかいうガバガバ治療してる時代にこんなことまで分かってるのか…
この映画で一番語られているのはラストの超尺スピーチだと思うんですが、感動するというよりも燃えました。応援上映の気分になった。いいぞ!いけ!ファックファック!みたいな…
私もオタク特有の早口かつ生来の活舌の悪さに加えてツイッタラーの語彙を標準装備しているので、人と会話してると「え?」って聞き返されることが多いんですよね。そのために自分の早口と活舌の悪さが好きではないので、
ジョージ6世がスピーチに挑むぞ!と言う時はすごく…自分の過去の状況を思い出してしまうし、王である彼が挑むスピーチは私の緊張の比ではないので、すごく応援したくなってしまった。
応援したくなる主人公でした。
総括:緊張を乗りこなしたい
十一本目 帰ってきたヒトラー
理由:前から見たいと思っていたので
涙腺:泣かなかった
性描写:AD 超序盤に隠語が一回、中盤に事前描写が一度 私はこれを知らなくて親と見ましたが大丈夫だった。
性描写ではないけど、途中で犬が死ぬシーンがあるのと、その死を茶化すようなシーンがあるので気を付けてください。
あらすじ:ヒトラーが現代にタイムスリップしてきて流れでコメディアンになった!
好きなシーン:現代人と触れ合うヒトラー
感想:
これコメディじゃないぞ ホラーだ
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月28日
しかもクトゥルフ
感想、だいたいこれ。
最初はヒトラーが現代社会のルールを掴み切れずに空回りするところを圧でなんとかする展開がほとんどなのでコメディとして見れるんだけど、後半は不穏になっていく。
「あんな酷いことはもう起こしちゃいけない」
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月28日
「もちろんだ次はもっと上手くやる」
ここ悔しいけど笑ってしまった
序盤はちゃんとコメディ。上記みたいな、笑っちゃったよおいおい…みたいなジョークが多い。「笑ったら危険!」という説明欄が的を射ている。
「ヒトラーさんにインターネットを教えてあげて」とかいう強い言葉がガンガン出てくるし、「アドルフ・ヒトラー」がメアドに設定できないとかそういうネタがどんどんでてくる。
でもこの「序盤は笑える」という状態にビンタしてくるセリフがある。終盤、認知症の老婆にヒトラーが挨拶するんだけど、そのおばあさんがユダヤ系の方で、ヒトラーのことをよく覚えていた。
「おばあちゃん、風刺は笑えばいいの」
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月28日
「昔も最初はみんな笑ってた」
ここヤバイな これは怖い
老婆はヒトラーに対し、「人殺し」「帰れ」と激昂し、ヒトラーはそこから去るんだけど、帰りのタクシーの中であからさまな人種差別的発言をするんだよね。まさか彼女がユダヤ人だったとは…淘汰したつもりだったのに。だが彼女の孫は血が薄れている。だからまあ、少々残念だがそこだけは良かったな。みたいな…
この映画も、最初は笑えた。でもだんだん強大な一個人への恐怖が勝って、家族で見てたんですけどみんな黙り込んでた。
「1933年も国民はプロパガンダに騙されていない。国民が私を選んだ」
「その怪物を選んだ国民を責めるべきだな。彼らは非凡な者を選んだだけだ」
映画内でww2の再来、ヒトラーの統治が起ころうとしつつあるのを感じながら、EDに入る。
すごく面白かったけど、人をえ選ぶのかもしれない。
帰ってきたヒトラー見終わった
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月28日
ところでうちの両親は喧嘩ばかりしている人々なんですけど、この映画を見終わったあとの反応が、母親は「ホラーじゃん…」と言って引っ込んでしまって、父親は「めちゃくちゃ面白いじゃん」と二度目を見だした 真反対かよ
私も面白かったと思いました。
総括:1人殺したら犯罪者、100人殺せば英雄
十二本目 容疑者Xの献身
理由:有名なので
涙腺:泣かなかった
性描写:無し 親と見れる
あらすじ:天才物理学者VS天才数学者
好きなシーン:親子と石神の触れ合い、あとラストシーンの慟哭
感想:タイトルに偽りなし。
四色問題(解放が見つかったので、今では四色定理と呼ぶらしい)の「隣合う色は違う色でなくてはならない」という言葉、明らかに石神と親子のことを差してて…
違う色だったときは隣人でいられたけど、殺人という同じ色に染まってしまった段階で、もう隣り合うことは出来ないと示唆されているの、残酷~!
拘留所で四色問題の美しい解法を導き出したはずの石神に叩きつけられたのが、容疑者の感情という計算ミスだったのあまりに…どうしようもない…
— にのまえ (@sirataiyaki15) 2020年5月30日
ラストの石神の「どうして!」という慟哭が、もうこの事件のすべてなんだな~と思った。容疑者一味の演技力すごかった。石神の「どうして!」という叫び、訴えに、映画館は支配されていただろうな、そういうことが映画にはあるんだろうなと思うと、映画館で見るのもいいな…
全然関係ないけど、「容疑者SEXの裸身」って映画あるらしくて、バカすぎて笑った。
以下は容疑者Xの献身のインタビュー記事への不満点なので、色変えておきます。たぶんドラッグしたら見れる。
上記のインタビュー記事を読んだんだけど、読まなきゃよかった~~~!ってなりました。容疑者Xの献身の内容には実際関係ないのと、重箱の隅をガン突きするようなことなので我ながらやかまし~って感じなんだけど、インタビューラストの「次回作は犯人を女性にして女性ならではの犯罪をさせて、男や物理学者には理解しがたい発想をする人物を出したい」というくだり、ハア~?って大声でた。
この映画の中で湯川教授や石神は「科学で証明できない物はない」「すべてのことは論理的に証明できる」と何度も何度も語ってるんだよね。その湯川教授の正反対、湯川教授には理解できないキャラクターとしての女性って、この文脈だと明らかに「論理的ではない、ものすごく感情的な人」になると思うんだよ。
しかも作者の方、自身も数学ガッツリやってる人で、その上で「女性と買い物に行くと、似たような黒の鞄でも材質の違いで迷ったりするでしょ?」とかいう観点で「女性ならでは」を語ってて…おいお手本みたいなやつやめろや~~~と思いました。そんなの個人の好みをおしゃれへのレベルによるでしょ。こんなふわふわの言説で女性男性を語るってマジ?そんなん言ったら「男性って車とか時計とかにお金使うよね~あれ男性の性なのかな?」みたいなのもまかり通ってしまわない?鞄の材質に迷うのと、時計のベルトの材質で迷うの、いったいなにが違うっていうんですか?
いやでもまあこのインタビュー自体が2005年のものなんで、日本のジェンダーの価値観で言ったらわりかし昔のことだし、アップデートされてなくてもしょうがないんですけど…2007年とか、私こんなこと考えるほどの自我すらないしね。
はい終わりです。
総括:罪を犯した人間は必ず罰を受けている映画
十三本目 超高速!参勤交代
理由:どのくらい高速か気になったので
涙腺:泣かなかった
性描写:A ヒロインが結構隠語を言うし中盤で服を脱ぎ始める(長襦袢?まで脱ぐ)
あらすじ:老中のいやがらせで5日以内に磐城(福島)から江戸まで行かなきゃいけなくなったけど無理ゲー
好きなシーン:相馬が切腹しようとして出来ないところ
感想:面白いです!特撮っぽい?松竹だからかな。
主人公ポジションのお殿様がとにかくいい人。民や家臣に慕われるのもわかるな…見てて気持ちいいというか、爽やか。
序盤の家臣の武芸パートが、隠密との戦闘で発揮されるの、映画の教科書を見ているようだ…と思った。特に弓矢がやけに上手い、Hey!Sey!Janpの知念侑李(役名がわからん)。
隠密とのラストバトルで知念侑李の放った弓矢があり得ない急カーブをして敵を仕留めるくだり大好き。
「超高速!参勤交代」と銘打っているように、基本的に登場人物たちは走ってる。走ってない時は寝てるか戦ってる。でも老中のいやがらせ(というレベルでは正直済まない)によって命を狙われるし、「参勤交代の構成人数が少なすぎて(メインメンバーが8人)これじゃ役所の前を通れない」みたいな問題も発生する。
でもその度に知恵と人の温かみでなんとかクリアしていくので、見ていてすごく爽やか。情けは人のためならずの手本。善人で構成されたこち亀って感じ。
好きなシーンとして挙げた「切腹しようとして出来ない」の真意なんだけど、彼らは少しでも身軽に動くために真剣ではなくハリボテの刀を帯刀して走るんですね。家老である相馬が無念とばかりに切腹しようとするんだけど、いざ!って時に抜いた刀がハリボテだからそうだった~!ってなるっていう…相馬には悪いけど爆笑してしまった。ゴメン
総括:発想の勝利
以上 2020年5月に見た映画の感想でした。
余裕があったらなるべく毎日映画見ていきたいな。飽きるかもしれないけど
終わり